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自然再生士補認定制度について
1.自然再生士補の役割と認定方法について
自然環境の劣化は、私たちが思う以上に危機的状況にあります。失われていく自然環境や身近な生物が生息しやすい環境の再生に向けて、自然再生士補は、自然再生士が実行する自然再生事業や活動を補佐する能力が求められるばかりでなく、自然再生士補資格養成機関(以下「補資格養成機関」とする。)において修得した幅広い知識と技術をもって、国土の自然再生に対する柔軟な発想と技術を駆使し、様々な分野で学んだ技術者との連携により国土の再生に向けた業務や活動を行っていく能力が求められています。
認定方法は、補資格養成機関として認定を受けた大学等の学部、学科において指定分野の科目を履修・取得したことが認められる在籍者または、これを卒業(補資格養成機関登録年度以降であること)した者の申請に基づき自然再生士補を認定します。
自然再生士補に認定・登録されると、自然再生士受験資格である実務経験年数が(大学卒の場合1年(通常卒業後3年)、短大卒の場合は3年(通常卒業後5年))に短縮されることに加え、平成27年度より受験料の優遇が受けられます(審査料の一部免除)。
認定大学等一覧(分野別科目対応表)はこちら
2.登録の方法
補資格養成機関に登録された大学等、学部、学科に在籍する者または卒業(補資格養成機関登録年以降であ ること)した者で、指定された実験・実習、講義分野の認定科目より規定の科目数、単位数を履修・修得して いることを証明できることが条件となります。
自然再生士補資格認定希望者は次の条件を満たすことが必要です。
条件1 | 補資格養成機関である大学等の認定学部、学科に在籍する者または、これを卒業した者で、認定科目より既定の科目数、単位数を修得していることを証明できること |
条件2 | 補資格養成機関が発行する履修科目名・取得単位数が明記された成績証明書(証明印のある原本)の提出(成績台帳やコピーは不可) |
条件3 | 自然再生士補資格認定申請書の提出と規定の審査・登録料※1の納付 |
※1 審査・登録料 6,000円
<申請から登録の流れ>
<自然再生士補資格認定申請書の受付について>
申請スケジュール (毎年下記の期間とします)
募集期間 | 申請書提出期間 |
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4月期 | 4月1日〜5月15日(5月15日消印有効) |
10月期 | 10月1日〜11月15日(11月15日消印有効) |
募集期は、2期に分けて実施しますが、提出期限は厳守願います。
申請が遅れた場合は、次期受付となりますのでご注意願います。
申請手続きはこちら
3.自然再生士補に求められる基礎能力
自然再生士補の認定を受ける者は、次の基礎能力を修得していることが求められます。
これらの基礎能力は、補資格養成機関において履修する実験・実習(演習)及び講義内容より修得することを前提としています。
1)自然環境等の状況を的確に捉えることができる能力を有すること。 |
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自然環境の成り立ちや地域文化、歴史を分析し、理解できる能力があること。現場での自然環境の劣化状況から再生に必要な事業ステージ毎の基本行動を的確に判断できる能力があること。 |
2)保全、再生する対象種の個体同定、その生態を理解することができる能力を有すること。 |
多様な生物種とその生態に対する理解度(特定種だけではなく、多様な種の生態分類方法を習得し、理解できること)があること。 |
3)保全対象種の生育・生息環境の保全・再生に係わる具体的対応策を講じる能力を有すること。 |
現場の生態構造を理解し、目標種の健全な生育・生息に必要な生態構造に再生するためのプロセスを理解し、具体的な対応策を設計、施工ならびに施工後の維持管理においてその能力を反映できること。 |
4)協働作業によるプレゼンテーション能力を発揮し、コーディネート能力を有すること。 |
現場において、事業全体をコーディネートする能力が求められ、担当する分野だけではなく事業背景から再生後に必要な維持管理までを理解し、これを的確に伝えかつ理解してもらえることができる能力があること。 |
4.自然再生士補認定に必要な科目数(単位数)について
自然再生士補の認定に当っては、補資格養成機関に認定された大学等の学部、学科において認定を受けた実験・実習・講義分野の科目の履修・修得単位数を基に審査を行います。
自然再生士補資格認定に必要な取得科目・単位数の条件は次のとおりです。
コースの選択については、自然再生士補資格認定申請者が申請時に自然再生士補資格認定申請書へ記入します。
分野別科目対応表はこちら
実験・実習分野 | 講義分野 | 特別講義 | 規定合計単位数 | |
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コース 1 |
実験・実習分野より 3科目以上 6単位 以上の履修・修得 |
講義分野より 2科目以上 4単位 以上 の履修・修得 |
− | 実験・実習、講義分野より 5科目以上 10単位以上 の履修・修得があること。 |
コース 2 |
実験・実習分野又は講義分野より 1科目 2単位以上の履修・修得 |
自然再生講義・演習 特別講義※の 履修・修得 |
特別講義を必須とし、実験・実習分野又は講義分野より1科目以上、合わせて 2科目以上4単位以上の履修・修得があること。 | |
コース 3 |
実験・実習分野又は講義分野より 6科目 12単位以上の履修・修得 |
− | 実験・実習、講義分野に 関係なく 6科目以上 12単位以上 の履修・修得があること。 |
- 自然再生士補資格認定申請を希望する方の履修状況がコース1からコース3のいずれか1つに該当していれば、自然再生士補認定申請を行うことができます。
- 特別講義とは、自然再生に係る講義、実験・実習が総合的に実施される科目で、各自、各大学等で認定を受けた『分野別科目対応表』を確認し、詳細については、各大学等担当者にお問い合せください。