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東北地方太平洋沖地震による災害のお見舞い

去る3月11日(金)の午後2時過ぎに、マグニチュード9.0という我が国の地震記録にこれまでなかったような大きな地震が発生しました。

この地震により発生した大津波は、リアス式海岸という地形的な特徴もあって、波高10メートルを超すものであり、東北地方の太平洋側の市町村は、壊滅的な状況に陥っています。

この災害に見舞われ、尊い命を落とされた方々も多くおられ、心よりご冥福をお祈りいたします。

また、幸いに避難された生存者の方々も、冬空の下、寒さと救援物資の不足で厳しい毎日を過ごされていますが、心を強く持たれて、立ち直れることをお祈りいたします。

 

今回の地震の報道映像を見ると、海岸松原が貧弱な状況に映っており、まばらな松の木々の間を多量の海水が押し寄せ、家々をなぎ倒し、陸奥へ運んでいく様子が見えました。

スーパー防波堤さえもひっくり返すようなきわめて大きな津波でもあり、松食い虫の被害に遭わず健全な松原であったとしても、効果があったかどうかとは思いますが、林帯の幅広い海岸林であったら少しでも津波の威力を減衰することができたのではないかと思い、「日本の松原再生運動」の重要性を深く心に刻んだところです。

 

気仙沼市の大島町では、平成21年2月25日に大島小学校の生徒の皆さんと子どもの松原再生プロジェクトを実施し、私ども日本緑化センターからも常務理事の小禄が出席し、一緒に抵抗性のマツを植えた現地であり、思い入れ深いところです。松保護士の勝倉氏も参加されましたが、この原稿を書いている段階で連絡が取れない状況にあり、心を痛めています。この地域で日頃ご活躍されている松保護士、樹木医の皆様の安否が気になるところですが、状況が落ち着いた暁には、うれしい便りが届くことを祈念してやみません。

(3月16日18時過ぎ、勝倉氏より無事との連絡を受けました。)

 

平成23年3月16日

財団法人日本緑化センター