日本の松原再生運動

2009年度「日本の松原再生事業」実施箇所

福岡県岡垣町三里松原

『防風保安林機能の向上と資源の有効利活用』をテーマとする、三里(さんり)松原を対象に取り組むモデル。

 その名の由来は延長が12kmに及ぶことから名付けられ、古くは筑前五所松原の一つとして、「岡の松原」「垣崎松原」とも呼ばれていました。
 三里松原は、全域が国有林で、430haと広大な面積であり、住民等から遠い存在となり、場所により人が全く入らない所もあるため、雑木等が覆い茂り単なる防風林としての機能を果たすための存在ともなっています。地元では先人から引き継いだクロマツ林を消失させることなく、かけがえのない財産を大切に活用し、次世代へ引き継ぐことが大きな役割であると考えています。

三里松原の遠景
第1回 三里松原再生計画策定専門部会の模様

 平成21年2月25日、第1回三里松原再生計画策定専門部会を開催し、委員長に九州大学大学院農学研究院薛(せつ)准教授(福岡演習林長)を選出、当センター前田常務理事より日本の松原再生事業の意図、岡垣町の計画におけるモデル性への期待を述べ、事務局である環境共生課より計画作成の内容、スケジュール、実施体制等について説明を行い、委員各氏による意見交換が行われました。

計画書   小冊子
計画書
PDF 14.6MB
  小冊子
PDF 3MB

 第2回(21/5/25)、第3回(21/8/27)、第4回(21/10/30)、第5回(21/12/25)、第6回(22/2/12)と計6回の専門部会を経て、再生計画書および小冊子をまとめました。その後、計画書は三里松原防風保安林保全対策協議会へ報告し承認を得て、岡垣町長へ計画の実現に向け協力を依頼するため提出されました。