子供の松原再生プロジェクト in 伊勢ヶ浜

 平成19年度は、宮崎県日向市伊勢ヶ浜における『黒潮文化と森林文化の融合、子供たちと海を愛するサーファーの交流の起点』という小学校卒業生とサーファーなどによる記念植樹の事例を選定。

 2008年2月10日に地元の方々と当センターにより実施しました。

 
伊勢ヶ浜の全景 伊勢ヶ浜のサーファー
伊勢ヶ浜の全景
伊勢ヶ浜のサーファー
 

 「子供の松原再生プロジェクト in 伊勢ヶ浜」が2月10日、日向市伊勢ヶ浜の国有林で開かれた。これは(財)日本緑化センターが、各地の大切な松原を守ろうと平成18年度から推進しているもので、高知県・黒潮町についで全国で2件目。

 植樹したマツ苗木は、地元宮崎で開発された抵抗性品種。日本緑化センターが500本、(社)宮崎県緑化推進機構が1,000本を提供し、合計1,500本を小学校の児童生徒やその父兄、造園協会日向支部、緑風会、なごみ会、日向サーファーズ・クラブ、日向市役所職員など約200人で植樹した。

 

 植樹に先立ち、日向市の黒木健二市長が伊勢ヶ浜の松原の重要性を強調するとともに、「多くの皆さんの熱意で植樹祭が開催されたことは意義深い。みんなで植えたマツが立派に成長することを期待したい」と述べた。

日向市長らが標柱を設置
日向市長らが標柱を設置
マツ苗木を植える親子
マツ苗木を植える親子
 

 続いて日本緑化センターの中山専務理事は松枯れ病の発生のメカニズムと対策の重要性を述べ、地元の理解と協力を求めた。地元の堀一方区の黒木勇区長は松原を守る地元の取組みを、さらに宮崎北部森林管理署の山部署長は伊勢ヶ浜における国有林の取組みを紹介した。また松保護士の那須隆男さん(宮崎中央森林組合)はマツの植え方やマツを守る活動の大切さなどを説明した。

 

松保護士の説明を聞く参加者
松保護士の説明を聞く参加者
 
 当日は好天に恵まれたこともあり、用意されたマツ苗木は参加者によって次々と植えられ、力をあわせてスコップで植え穴を掘り、苗木を植える親子やお年寄りの元気な姿が見られた。
  取材関係者も多く訪れ、松原の保護に対する地元の関心の高さをうかがわせた。
  今後、松原再生プロジェクトが呼び水となって、松原を守る活動が広がることが期待される。
 
たくさんの児童生徒や父兄が参加たくさんの児童生徒や父兄が参加
たくさんの児童生徒や父兄が参加