・樹脂の出方による診断
・葉の枯れ方による診断
 
  ・物理的・化学的駆除
・生物的駆除
 
 
 
   
 
 
手入れされたマツ林は、枯れるマツの本数が少ない

 マツ材線虫病からマツ林を守る方法の一つとしてマツ林の手入れが見直されています。これは、マツ林をきれいにして、そこに生えているマツを健康に育てることにより、被害を少なくしようとするものです。
 
  人間の生活とともに生まれ育てられてきたマツ林は、長い間人間の手によって維持されてきました。ところが昭和30年代になって、燃料が薪や炭から石油やガスに代わるとマツ林は放置され、手入れもあまり行われず、荒れるにまかされてきました。そのため、マツ林には草やほかの樹が生えて藪のようになってしまいました。枯れたマツの樹もそのまま放置されることが多かったので、マツノザイセンチュウを運んで病気をひろげるマツノマダラカミキリの大発生源となって、病気がひろがりました。
  このような被害のすべてが、マツ林の放置によって起きたわけではありませんが、昔から行われている松葉かきや下草刈りなどを続けているマツ林では、それをやめてしまったマツ林に比べ、枯れるマツの本数が少ないことがわかってきています。
 
きれいに手入れされたマツ林
松葉かき
きれいに手入れされたマツ林
松葉かき
 
 マツ林の手入れとマツ材線虫病の被害の関係は、まだはっきりとした答えをだすことはできませんが、これからの研究によってマツ材線虫病に負けない強いマツ林を育てていくマツ林手入れの方法が見つかることが期待されています。
 
このホームページに掲載の記事・写真の著作権は一般財団法人日本緑化センターに帰属します著作権について