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緑のリサイクル技術
堆肥とは
稲わら等の作物副産物を堆積発酵させたものを「堆肥」と呼び、家畜ふん等を発酵腐熟させたものを「厩肥」と呼ぶことがあったが、現在では両者ともに「堆肥」の呼称が広く用いられ、同義語として「コンポスト」と呼ばれることもある。
堆肥の効果
- 3要素(窒素、リン酸、カリ)の供給
- ケイサンなど微量要素の供給源
- 微生物を経由する窒素は緩効性肥料として機能
- 腐植有機物に含まれる物質による生育促進
- 微生物の培養促進
- 土壌物理性の改良
- 腐植のマイナス電気と肥料分のプラス電気が中和して肥料分を保持
- 根を痛める活性アルミニウムなど有害物の反応を抑制
- pHの安定化による土の緩衝作用の向上
- 有機物の給源
微生物の堆肥づくりリレー
出典:「ベランダ・庭先でコンパクト堆肥」
堆肥化の3段階
- 糖分解期
稲わらや家畜ふん中のタンパク質、アミノ酸、糖質が分解。微生物の盛んな呼吸による熱が発生し、温度は上昇する(堆積初期)。
- セルロース分解期
セルロース分解が堆肥化の主たる役割。ヘミセルロースやセルロースを効率よく分解、堆肥の品温は60〜80℃になる(発熱期)。
- リグニン分解期
堆肥の骨格が分解する時期。リグニン分解は、主としてキノコの仕事、品温も低下し多くの微生物が現れては消え、この微生物遺体が窒素成分の大部分を占める(温度降下期)。